40才からの楽しいパソコン せんむ の |
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少しでも速くしたいぞ・・・・・
初心者のためのADSL編 |
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せっかく導入したADSL。すこしでも通信速度を速くしたい。でもADSLは、その性質上ノイズに弱く、いつも最高速度が出るとは限りません。また、条件によって大きく通信速度が変わったり、使っているうちにドンドン速度がおちることがあります。ADSLは環境による影響がかなり大きいので、これをやれば絶対速くなる、というのはありません。
★お手軽スピードアップ
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1.モジュラーケーブル(電話線)はできるだけ短くする。 |
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長いからといって、丸めておくとアンテナになって、ノイズ増幅機になってしまいます。ADSLモデムがモジュラージャックから遠い場合はLANケーブルを延長すること。モジュラーケーブルよりもLANケーブルのほうがノイズに強いです。できれば、ノイズに強いツイストタイプのモジュラーケーブルに交換するといいようです。 |
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2.モジュラーケーブル(電話線)はインバーター電気製品の近くを通さない。 |
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電子レンジやエアコン、照明器具などのインバーター電気製品は強力ノイズの発生源です。またモジュラーケーブルの配線は電気製品の電源コードとは一緒にしない(平行にしない)で、やむをえない場合は、配線ができるだけ直角に交差するようにすると影響を押さえられます。 |
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3.ADSLモデムの電源はタコ足配線はさけて、独立したコンセントからとる。 |
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電源コードからもノイズは混入します。プリンタなどは最悪のノイズ源になります。 |
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4.ADSLモデムはできるだけアースをとる。 |
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アースをとると速度が上がる場合があります。うまくアースが取れない場合、少し長いアース線を床に這わせるだけでも効果があることがあります。ただし、あまりにアース線が長すぎると、ノイズを拾うアンテナになってしまい、逆効果です。 |
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5.ADSLモデムのACアダプタのプラグを差し替えてみる。 |
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じつはAC電源には極性があります。これを左右逆にすると、速度が上がることがあります。 |
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6.ADSLモデムの電源を一度切ってから入れなおす。(一度コンセントを抜く)。 |
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長時間使っていると速度が落ちて来る場合がありますが、電源を入れなおすと、リセットして元の速度に戻ることがあります。コンセントを抜いて、数分間待ってから入れなおしてみましょう。ただし、場合によっては再度リンクするのに時間がかかる場合があります。 |
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7.電話の屋内配線を見直してみる。 |
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電話線を引き回したり、あちこちにある屋内配線用のモジュラージャックにスプリッターに接続していませんか?外(保安機)からきている電話線を直接スプリッターに接続しましょう。 |
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8.ガスのメーターやセキュリティ装置、インターフォンがありませんか? |
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ガスのメーター検針システムやセキュリティシステムの自動通信機器などは電話回線を使って自動的に情報を送るようになっているものがあります。これらの装置やインターフォンなどが電話線に接続してあると、それがノイズになることがあります。該当の会社に相談してみるといいと思います。 |
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9.モデムを他の機器からなるべく離す。 |
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PCをはじめ電気製品はノイズ源です。モデムは他の機器から、できるだけ離して設置しましょう。PCやプリンタの隣りや上にモデムを置くのはノイズの面からは最悪です。 |
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10.各機器の電源コードや配線にフィルターをつける。 |
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電源コードや接続ケーブルからノイズが入ってきます。これをカットするためにフェライトコア(磁石のノイズフィルター、数百円で買えます)をつけるとベター。コアはモデムなど各機器本体の近くに取り付けます。 |
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10.ルータやLANカードがボトルネックになっていないか見直す。 |
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ブロードバンドルータやLANカードが古いモデルの場合、それがボトルネックになっている可能性があります。メーカーのサイトで公表されているスループットを調べてみましょう。最新モデルに買い換えなくても最新のファームウェア(プログラム)にバージョンアップすることで問題が解決する場合があります。 |
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11.インターネットキャッシュファイルのサイズを見直す。 |
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インターネットキャッシュファイルは、ダイヤルアップ接続の時に、HPがオフラインでも見られるので便利ですが、標準設定のままにしておくと数百MBぐらいになることもあります。キャッシュファイルが大きくなりすぎるとIEを起動するたびにHDDにアクセスするため、かえって時間がかかることがあります。また、キャッシュファイルが破損することによるトラブルもありますので、高速なADSL接続なら10〜20MBもあれば十分だと思います。設定値以上になると古いものから自動的に削除されます。
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これは、Windows95、98、98SEに特に有効です。 WindowsMe、2000、XPは最初から最適値になっていますので、設定は不要だそうです。(2000、MEについては使っていないのでよくわかりません) 【追記】2003/06/18 Windows98SEなどでは、アナログ回線に適したMTU値やRWIN値の設定になっていますので、そのままでは期待通りの通信速度は出ません。この設定をADSLに最適にすると劇的に通信速度が上がる場合があります。 ちなみに・・・・ MTU値の設定の意味 インターネットでは、データをパケット(小包)に分けて転送します。荷物を宅急便のトラックでを相手に届けると同じようなものです。アナログだと一度に運べる荷物が小さいので、データがたくさんあるときは何度も往復しなければいけません。 ADSLのようなブロードバンドでは何倍もの大きな荷物(データ)を運べるのに、アナログと同じ軽トラックや小さなダンボール箱にいれて届けていたのでは、何度も往復することになり非効率です。大型トラックでダンボール箱を大きくしてやれば、一度に運べる量が増えて同じ時間内にたくさんの荷物を届けられることになり、転送速度があがるわけです。 といっても、一度に運べる荷物の大きさには限度がありますので、適切な大きさに設定する必要があります。 RWIN値の設定の意味 インターネットでは、ひとつのデータはヘッダーという送り先情報がついた状態のパケット(小包という意味)というかたまりに分割されて送られます。パケットが大きくても小さくても一個は一個ですので、これが小さすぎると再送する回数が増えることになり面倒ですし、非効率です。また逆にあまりに大きすぎても一個あたりの送信時間がかかります。 インターネットで使われるTCP接続は、通常は接続するたびに相手に「今から送ってもいい?」と伝え、相手から「送って〜」と答えが来たのを確認してから「それじゃ送るよ〜〜」とデータを送ります。(これをスリーハンドシェイクといいます) そして相手から「届いたよ〜」と言う返事を聞いてから次のデータを送りますが、このとき相手の「届いたよ〜」と言う返事を聞かなくても次のデータを送りるようにすれば、全体の速度は速くなるはずです。 しかし、インターネットの特徴として、どこの経路を通るかわからない、ということがありますので、途中でつまずいてバケットが届かないことがあります。速度を上げようとして、相手から「届いたよ〜」の返事が来る前に次のデータを送った場合、万一届かなかった時はそのデータを再度送りなおす必要があります。 アナログやISDN接続の場合、転送速度自体が遅いので一個のパケットを送るための時間が多くかかります。そのためRWIN値を小さめにしてやらないと、途中でなくなったパケットを再送することになった時は時間がかかりすぎてしまいます。 しかしADSLはアナログやISDNに比べるとはるかに転送速度が高速ですので、小さいパケットを何度も送リ直すよりも、大きいパケットをドッカンドッカンと送ったほうが、全体でみれば効率的で速いです。ただし、あまりに大きくしすぎるとパケット一個あたりの送信時間が長くなるため、再送要求が多くなった場合、かえって時間がかかることになります。 つまり転送速度にあわせて大きすぎず、小さすぎない、ちょうどいいデータ量(RWIN値)を設定する必要があるわけです。このちょうどいいデータ量というのは、相手のサーバや自分の通信環境によって違ってきますので一概には言えません。ある程度は妥協が必要です。 【注意】 【一例】 なお、この操作をしたために万一不具合が生じても一切責任をもてません。あくまでも自己責任で行ってください。 |
ある情報によると最適設定値は・・・・・・ RWIN値は MSS (=Maximum Segment Size、MTU値からヘッダ部分の40を差し引いた値) の整数倍(偶数倍)で設定します。ある情報によりますと、フレッツADSL1.5Mタイプの場合、MTU値は1454、RWIN値はMSSの14倍の20356が最適値ということですが、環境によって違いますので、RWIN値はいくつか試してみてください。
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ただし、これは有料で、しかも工事をしたからといって必ず速度が上がることが保証されるわけではありません。工事の結果、たとえ速度が上がらなくても工事費はかかる場合がありますので、よく考えてから実行してください。私は一切責任を負えません。 |
1.ブリッジタップ外し |
電柱に張ってある電話線から一般家庭に電話線を引き込んでいますが、加入電話の申し込みのたびに電話線を張っていたのでは効率が悪いです。そのため電話線工事をするときは、あとからすぐに家屋へ引込めるように、電話線の途中にブリッジタップというものをつけるのが一般的です。これは簡単に言えば、電気の延長ケーブルやタコ足配線用の電源タップというか、予備の延長コードみたいなものです。 電話は周波数の低い部分を使いますので、まったく問題がないのですが、ADSLは高い周波数帯を使いますので、このブリッジタップ部分で反射や減衰が起こり、速度低下の原因になることがあります。これを外してもらうと速度が上がることがあります。 ただしブリッジタップの場所や長さによっては外しても効果がないことがあります。NTTではブリッジタップ外しで効果が見込めるかどうか、事前にある程度の情報を提供してくれますが、実際にやってみないとわからない部分もあります。 |
2.収容替え |
ADSLはISDNと一部周波数が重なるため、ISDN回線が近くを通っていると、どうしても干渉をうけて速度が低下します。ADSLには、いくつかのタイプがあり、フレッツADSLはISDNの影響を受けにくいAnnexCというタイプを使ってはいますが、やはり影響は避けられません。 NTT交換局舎内では外からきた電話線が束にされていますが、ここで自分のADSL回線と他のISDN回線が同じ束になっていると、影響も大きいと考えられます。そこで自分のADSL回線を他のISDN回線と別の束にしてもらうのが収容替えです。 |
3.保安機の交換 |
家屋の外、電話線が引き込まれるところにある、円筒形というか、直方体みたいな白っぽい色のやつです。外から来る電話線と家屋内部への引込み線、アース線が接続されています。 一部の古いタイプの保安機が原因で速度が落ちることがあります。保安機の型番をわすれましたが、NTTに相談してみる価値はあると思います。 |
4.屋内配線の交換、見直し |
建物が古いと、屋内配線の電線自体や接続部分も経年劣化で品質が落ちている事が多いです。また、古いものだと最初から品質が悪いものもあるそうです。場合によっては部分的に腐食していることもあるそうです。 これらの場合でも電話ならほとんど影響ありませんが、品質が落ちた電話線はADSLでは無視できないほどロスが大きくなります。これを新しい配線に変えると速度が上がる場合があります。 すべての配線を交換するのは費用がかかりますが、配線を見直すことはできると思います。屋外の保安機から屋内に引き込んでから、モデムの場所まで室内を引き回している場合が結構あります。 これを屋内に引き込んだ直後にモデムに接続するといいと思います。PCの置き場所が遠い場合はモデムからLANケーブルを延長します。電話線に比べるとLANケーブルのほうがノイズに強いので、やってみる価値はあると思います。 |
インターネットは膨大なネットワークで、ほとんどは専用線といわれる太くて速い回線で接続されています。これをバックボーンといいます。しかし、一般人が専用線を引くのは無理ですので、プロバイダを通してインターネットに接続します。プロバイダから家庭まで電話回線を使ったADSLなどを利用するわけです。普通はこの部分が一番速度が遅く、ボトルネックになります。 しかし、8MbpsのADSLがめずらしくなくなると、バックボーンの太さがボトルネックになることがあります。いくらラストワンマイルの部分を速くしても、その先のプロバイダの設備が貧弱だったり、バックボーンが細かったりすると、速度が上がらない、ということになります。 これは公表されているバックボーンの太さだけでは判断できません。同じ太さでもアクティブな加入者が多ければ必然的に速度が低下します。設備投資に積極的なプロバイダであれば会員の増加とともにバックボーンにも投資して設備を増強すると思いますが、それを怠るようなプロバイダですと、思ったよりも速度がでない、ということになります。 以上の理由からかならずしも大手プロバイダだから速い、というわけではありません。名前は公表しませんが、某雑誌の調査によると、大手といわれるプロバイダでもかなり速度に差があるようです。 いろいろやっても思ったような速度が出ないときは、プロバイダの変更も視野に入れてもいいかもしれません。ただし、プロバイダを替えたから、必ず速度が上がるというわけでもありません。他の人にとっては良くても、住んでいる地域による差もありますので、十分に情報収集をしたほうがいいと思います。 またこの場合、HPアドレスやメールアドレスが変わりますので面倒な面もあります。これを防ぐには普段から無料メールアドレスや無料HPサービスを使用する手もあります。無料メールアドレスにきたメールをプロバイダからもらったメールアドレスへ転送するようにしておくといいです。こうすると、プロバイダを替えても転送先を変更するだけですので、友達にメールアドレスの変更を知らせる手間が省けると思います。 HPも同様に無料サービスをうまく使うと、プロバイダが変わってもHPアドレスを変更する必要がありませんので楽です。 |
CPU、HDD、メモリ、LANカード、チップセット・・・・・・ いずれかが遅いと、それがボトルネックとなって全体の足を引っ張ることも十分考えられます。部分的にパーツ交換などでパワーアップすることも考えられますが、中途半端にやってもボトルネックが解消されないばかりで、お金の無駄使いになります。 数年前のPCでしたら、思い切って買い換える(または自作する)ことも考えてもいいのではないでしょうか。インターネットだけではなく、すべてにおいて感動的なぐらいスピードアップすると思います。 数年前に30万円で買ったPCより、今の7〜8万円のPCのほうが、比べ物にならないぐらい、はるかに高性能です。本体だけなら、もっと安く買えます(作れます)。 また、8MbpsのADSLを使っている人は、ブロードバンドルータがボトルネックになっている場合があります。1.5Mbpsにしか対応していない製品を使っている場合は高スループットの製品に交換することを考えてもいいと思います。 |
まだまだ工事中ですが、少 しづつ更新していきます